Z30をオススメする話

Z30で撮った波。連射の一部ですが、屋外でこの明るさくらいならフルサイズいらない。

Z30というカメラを買いました

でるでる言われてなかなか出なかったZ30を買いました。ウワサだけはあって、EVFのないタイプであるということを言われており、出たら買おうかなあ…とずっと待っていたカメラです。Z6あるのにわざわざこれを購入したのはちゃんとした理由がありました。

「とにかく軽めのZマウントがほしかった」と言うことに尽きます。

エビのひとはニコンをずっと使っているんですが、Z6を購入してからとにかくレンズが増えるようになりました。だってくっきり写るんだもん。そして、おかげさまで撮影のお声かけをいただくこともまだまだあります(本当にありがたい…)。そんななかで前々から「Z6が壊れたらどうしよ…」というのがありました。実際は2年3年使っていてちっともそんなことはないものの、0.500%くらいはないとはいえません。

なので、サブカメラをずっと探していたのですが(一時期はα7Sを使っていた事もあった)、やっぱり撮影としてはそれなりの一貫性を求めたいな……ということで、追加しました。レンズキットもありましたが、幸いにしていろいろレンズもあるので、ボディのみ。もふもふとSDカードついて9万円以下だったのは概ね予算の範囲内でした。

Z30のおおまかな感想

既にツイッターであれこれツイートしまくっているんですが、とにもかくにも自分の用途にぴったりで、「買って良かった」と断言できるものでした。持ちやすいグリップに使いやすいインターフェース、鞄に入るすっきりとしたカタチ。(相対的に)軽い上に、Zマウントのレンズが使える(超重要)というのはサブカメラにぴったりです。悪いこと言わないので、フルサイズのZシリーズ持ってる人は持っとくとめっちゃ便利です。

Z30はどんなカメラなの?

Z30は一言で言うと「EVFのないZ50」ということで、いちおうVLog用のカメラとしてニコンは売ろうとしていますし、そうした機能もたくさんあるんだけど個人的にはスナップショット用カメラとして抜群のデキだと思ってます。

Z30の良いところ:軽い・小さい

…といってももともとマウント径(レンズの直径)が長いカメラなので限界はあるんですが(他のメーカーはもっと小さいのあります)。それでもZマウントとして考えるととても軽いです。400gくらいなので、小さめのレンズと合わせるとかなり軽いです(他のメーカーでは(以下略))。とはいえ、メイン機がZ6なんでレンズを気軽に使い回せるのは大変に魅力的です。

Z30の良いところ:グリップめちゃ持ちやすい

もともとニコンのカメラって持ちやすいグリップがついているんですけど(形もそうだけど表面が適度にしっとりしてて滑らないのがめちゃくちゃ効いてると思う)、Z30にもそれはしっかりしたグリップが付いています。グリップ部分をぶらぶらさせて持ち歩けるカメラってそうそうないんですよね(α7でやろうとすると多分落っことす)。でも、このグリップがすっごく使いやすいのです。これはもう持ってみないと分からないところ。

とにかく「使いやすい」かなと思います。いろんなものの動きなどがしっくりくる…のは自分がニコンのカメラ使ってからかもしれないのですが、操作しやすいし全部ボタンのデザインがちょこっとずつ違うのも目で見なくてもある程度は把握できるという意味でよいですね。

Z30の良いところ:写りが良い

これ良い意味でびっくりしたんですけど、大変に写りが良いカメラなのです。正直好条件ならZ6いらないや…見分け付かないや…とか思っちゃいました。もちろん暗所とかちょっと条件悪目のところではZ6のほうが良かったりするわけですけど、屋外とかストロボで光回ってる場合とかはシャープかつ発色の良いZマウント!という写真を撮ることができます。

冒頭の波とか、これZ30で撮ったものですが、こんなにきれいに撮れるとは正直思ってなかったです。しかも連射の一部ですからね。残念ながら暗所とかは厳しいところありますけど、まぁこんだけ撮れてればこれメインでもいいのでは?と思ってしまう。ボディよりレンズのほうの味が出てる気がする。Zマウントはカバーガラスとかそうしたセンサーの前のよけいなものを可能な限り薄くしてるそうですが、それもあるのかも。

Z30切り出し。ちょっとだけ縮小していますが、くっきりはっきり。

Zマウントの写りが好みでいろいろレンズを増やしてるエビのひとですが、Z30で撮ってもZ6で撮ったような絵が出るのでサブカメラとしては大変にありがたいんですよね。同じようなテイストで写るので両方併用してという方式で撮ることができるのです。Z30に高倍率ズームつけてサブにまわすのがいいですね。

 これはちょっと暗めだったけど…でもいい感じに写ってますよね。

Z30のいいところ:USBTypeCであること

Z50はMicroUSBだったんですよね…。今回Z30はZfcやZ6ほかと同じくTypeCになりました。これがすこぶる便利。うちの環境はほぼ電源がTypeCなのでモバイルバッテリーだのの取り回しがとてもしやすい。ミラーレスはバッテリーがあまり持たないですが、Z6を使いながらZ30を充電したり、給電しながら使えたり、とても便利に使えています。

Z30のいまひとつなところ

Z30のいまひとつなところ:オートフォーカスが合わない

これはもうちょっと残念…かなといったところです。暗所とか黒いところはだいぶ苦手です。Z6よりも弱いかも。認識さえしてくれればいくぶんマシになるのですが、ちょっとこれはつらいかなーというのが本音です。まったく使えないほどではないですけど、オートフォーカスを「うまく使ってあげる」姿勢が必要になるのはマイナスポイント。

動画はどうなの?

…というほど動画を撮っていませんが…。ただ2hは撮れたことがないですね。もともと仕様上ちゃんと冷やさないと無理らしいですが、そもそも。

終わりに

もともと自分に合ったものだと…というのを知ってて買ったのでそりゃ使い勝手という意味では自分の点が高くなるよね、とは思うのですが、それでも想像以上に使いやすいスチルカメラです。EVFがないぶん不便な時もありますが、なんだかんだいってファインダー見ないで撮ることもだいぶ増えましたし、何よりそのおかげでだいぶスッキリした形になっているのは魅力的。

いざというときの動画用カメラとしても使えるので(4K60pとれたらいいんだけどねえ)おでかけカメラには丁度いい感じです。ライブ行くときとか「そこまで荷物持てないとき」に持っていけるカメラですし、普段から持ち歩いてます。

ほかのZマウント(特にフルサイズ機)持ってる人は買って損することはないと思います。メインカメラを食わないレベルの絶妙な立ち位置のカメラです。Z50ほど仰々しいのはいらないけどコンデジや他社用のはちょと…みたいな時に使えるカメラです。

サブカメラだけじゃなくて、Zマウント入門用にもぴったり。本音を言えばとてもデキの良いEVFのあるZfcとかZ50も見てもらいたいところですが、この安さと取り回しの良さは大変に魅力的なので、最初にZ30というのもとてもいい選択肢だと思います。ぜひ、選択肢に入れてもらえると嬉しいかなぁ。Zマウント、良いカメラです。